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お盆に亡き人を偲んで

亡くなった人の魂が帰ってくるというお盆。
迎え火をたいて招き入れ、送り火をたいて送り出すという年中行事。
 
昨年、私たちは友人を喪った。
幼稚園から息子が仲良しだった女の子。
幼稚園のころは、おうちに遊びに行ったり来たり。
小学校は違っていたので、春休みのお花見がお約束。
中学はまた一緒になり、陸上部での彼女の活躍を、ジャズ部での息子の演奏を、
互いにほめていたものだった。
 
甲高い声で、一緒に歌を歌っていたあのころ。
お花見の公園で、汗だくになるまで走り回ったあのころ。
子どもたちの笑い声は、傍にいる私たちにまで、幸せをまき散らした。
あのとき、
数年後の今を、誰が思っただろうか。
 
 
今はいない父は、若いときからずっと病気だった。
けれども、事故や病気が、父よりも元気な人を先に連れて行った。
弱くてもずっと、生きていけるのではないか。
どこかでそう思っていた。
そうしてやはり、私たち家族が思いもかけなかったときに、
神様は父を連れて行った。
「俺は具合が悪いから病院には行きたくない」と、
まったく父らしい、冗談のような本音を吐いて病院に行き、そのままだった。
 
亡くなった人がたどりつくという楽園が、本当にあるのならば、
かの地での安らかな憩いを心から願う。
そして、生きている私たち、親や兄弟、友人たちが幸せであるよう、
力を貸して欲しいと祈る。
 
人生の折り返し地点を過ぎ、
今は亡き人々との出会いが、今の自分を形作っていることをしみじみ思う。
亡き人を偲ぶ日があってもいいのだと、つくづく思う。
 
―人生もある時期まで達すると、自分の生活が、
 生者と同程度、死者とともに送られてもいることを思い知る。―
                ポール・オースター「トゥルー・ストーリーズ」 新潮文庫
 
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コメント

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No title

溢れる想いを祈り
日々、感謝したいですね

いつでも心にいる事は
年を重ねる事に深くなりますね

情が深くなり
涙もろくもなり
生きてる事の素晴らしさを感じ
乗り越えていきたいですねっ♪

No title

和尚さんが来られました

家族が再び集まる機会を設けてくれるそうです

故人を偲びながら今を生かされてる事に・・・感謝する期間ですね

人生は思いかけない事ばかり・・・予測不能だから生きていられるのかも知れません

No title

蒼天さん、ありがとうございます。
亡くなった人は、心の中にずっと生きていますね。

若いころは、お盆なんて夏休みのことだとしか
思っていませんでした。
受け止め方が、年齢とともに変わりますね。

え!?蒼天は若い!?
ひーさんも若いですよ!!
(=^・^=)ぷんぷん

No title

アラフォーのロンさん、ありがとうございます。

ロンさんのところは、和尚さんをお呼びになったのですね。
家族なんなが集まり、故人を偲ぶ。
それは亡くなった方のためであるようで、
実はこの世にいる人のためなのだと、
父が亡くなってから思うようになりました。

「予測不能だから生きていける」、その通りですね。

No title

ひーさん のおっしゃる通りです こうして日々 平穏に暮らしている 私たちを 彼の地で見ている 家族に力をいただきながら 今日一日が 穏やかに無事であってほしいと 願います
日本全国 家族の絆を思う 日かも知れませんね
日本のいい風習の一つかもしれません

No title

私も昨日、夕方、雨が小止みになったのを見計らって迎え火をたきました。昔の人はいろいろ上手いことを考えてこのような習わしを作りあげていったんですねぇ。
紅くゆらめく炎をじっと見つめているだけで いろいろなことが思い出されて涙がにじんできました。
この年なって初めて、神 仏 を意識するようになりました。

No title

兎の心の中の人達に…ひーさんの心の中の人達に…皆さんの心の中の人達に…届くと信じ優しく暖かく偲び共に生きていきたいです。
そうなんですよね。
兎も お盆って夏休みの途中くらいにしか思っていませんでした。
ひーさんの優しい想いに感涙します。

No title

ながみちさん、ありがとうございます。
亡くなった家族は神様でもないのに、きっと私たちを見守り、
手助けしてくれるだろうと、私は感じてしまいます。
それを、「祈り」と呼ぶのかもしれませんけれど。
お盆を日本のいい風習だと、私も思うようになりました。

No title

日本平333さん、ありがとうございます。
初盆の迎え火をたかれたのですね。
揺らめく炎や紫色のお線香の煙が、いろいろな思い出を連れてくるのかもしれません。
私も、息子の幼馴染のお宅に、お線香をあげさせてもらいに伺います。

No title

兎さん、ありがとうございます。
お盆というのは、社会人の夏季休暇だと思っていました。
最近になって、初めて亡くなった人を偲ぶ日だと思えるようになりました。
お盆は仏教の行事ですが、宗教にかかわらず、日本の良き習慣だと思います(*^_^*)

No title

こんばんは。
息子さんのお友達、若くしてお亡くなりになられたのですね。。
誰もがいろんな想いを抱いてるのですね。

私も今までお別れした人のことを想います。
母が亡くなってから2度目のお盆です。。
庭の百合が咲いたらお墓へ持って行こうと思ってます。

No title

shizuさん、こんばんは。
お母様、二度目のお盆なのですね。
百合のお花、きっと喜ばれることでしょう。

昨秋、息子の友人が亡くなって、あまりの辛さにお母様にお声をかけることができないでいました。
でも、「初盆」なので、お線香をあげさせていただくことになりました。
幼馴染を偲び、またお母様を力づけてあげたい。
そう思っているお盆です。。。