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国立より老老介護便り

先週末、東京の国立駅からすぐのところに住む両親を訪ねた。
車いす生活を送る義父と、その生活を支える義母がいる。
 
昨年倒れたあと、リハビリの病院に入院していたときは
どうなることかと心配したけれど、二人とも思いのほか元気。
 
義父は体のほかに、顔のリハビリというのもしなければいけない。
目を動かしたり、口をあけたり、舌を出したり。
家ではこれを真面目にやらず、
顔をくちゃっとして舌を出し、
母に「あっかんべー」と言って終わると笑っていた。
 
国立駅のすぐ前に、一橋大学がある。
この美しい大学まで、私たちが歩けば主人の家からは10分程度。
昨年、二度目の脳梗塞を起こすまで、義父は大学までを散歩コースにしていた。
今は、週2回のデイケアの日に、車から眺めるだけのコース。
 
 
 
 

                  <国立駅からすぐの一橋大学>
本当は、デイケアは週3回行けるのだけれど、
義父は、幼稚園児が登園をぐずるように嫌がり、2回しか行かない。
 
年を取って、体が不自由になると、
人の手を借りるのは当たり前だと私たちは思いがち。
けれど、年を取っても、不自由な体になっても、プライドがある。
義父は、一度目の脳梗塞を起こしたあと、
少し歩行が不自由になっても、一橋大学までの散歩に杖を使わなかった。
杖を使うというのが、おそらくプライドを傷つけることだったのだろう。
 
私たちは、二人の生活に干渉せず、
困ったときにだけ、さりげなく手を差し伸べることにしている。
若い者の行き過ぎた親切が、
二人の生活上の好みや、尊厳を傷つけることがあるからだ。
 
今は、ささやかな老夫婦の生活を二人で続けることが、
おそらく一番幸せなのだろう。
時折顔を見せ、義父の「あっかんべー」の話を聞いたり、
孫の話をしたりして、笑い合う。
付かず、離れず。
 
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コメント

非公開コメント

No title

コメント頂いた意味?が、解った気がします。
記事内容と違い申し訳ありませんが、私は(恐らく介護職のほとんどの人は)利用者さん達の笑顔や言葉にどれだけ助けられていることでしょうか。一方通行の介護はありえないと思っています。

No title

D-R KURENAI さん、ありがとうございます。
「一方通行の介護はありえない」とは、介護の現場に身をおいてこそ出る言葉ですね。
介護に手を貸していたただいている家族は、それでも大変感謝しています(*^_^*)
感謝の気持ちが一方通行でないのなら、さらにさらに感謝です(^^)

No title

ちゃ~~~お~♡ ( ´ ▽ ` )ノ

あっ…夜分だから小声ですか…
すいません…姉御♡

互いに想えば想うほど
付かず離れずに
なってしまいそうだよぉ♡

笑顔の日々が末長く続きますようにhttps://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s316.gif">

No title

他界した私の父や母もそうでした。不自由な体でも、自分なりのささやかな「自由」や「楽しみ」を持とうという気持ちがあることが何よりですね。それを後押しするのが家族であり、「介護」なんだと思いま。「付かず、離れず」の距離感覚の保ち方、すごいですね!

No title

蒼天さん、ちゃ~~~お~♡ ( ´ ▽ ` )ノ
コメントありがとです~♪
やっぱり、私のほうが姉御ですよね~^m^
でも遠慮なさらず、妹扱いにしてもらってもいいですよ~ ぷふふっ♪

想えば想うほど付かず離れず、なんですよね~(*^_^*)


蒼天さんも、かわいい天使さんと楽しい日々を☆

No title

TABIBITOさん、ありがとうございます。
TABIBITOさんはお母様もお亡くなりでしたね。
両親が年をとってくると、自分たちのほうが知識や能力がまさり、あれこれと口も手も出しそうになるのですが、長い間続けてきたやり方とか、好みとか、とやかく言われたくないものがあるようです。
今はまだ、二人の生活を守ってあげたいと思っています(*^_^*)

No title

まるで私の父と母の話を読んでいるようでした。
父は昨年3月末に脳出血で倒れ、4月に他界した祖父(父の父)の
死に目にも立ち会えず、こん睡状態。
しかし、昨年10月に退院して、自宅で療養中。うちの父も週3回行けるデイケアを、ごねて2回しか行っていません(^^;
私は実家から車で2時間程度のところに住んでいますが、
私の兄と妹は実家の九州から遠くはなれて関東に住んでおり、
私に介護の期待がかかってしまい、プレッシャーから
父母とあまり連絡を取らないようになり、葛藤しております。
親の介護についてどう向き合うか、考えているところです。
付かず、離れず、参考になりました(^^)

No title

あじさいさん、ありがとうございます。
お父様、こん睡状態からデイケアに行かれるまで回復されて良かったですね。
私も、義父が倒れたときは心配しましたが、車いすでも自分の言いたいことが言え、孫を見て喜ぶことができるのが、何よりです。
その分、ごねもしますが(^^)

介護は難しいですね。周りのいろいろなものを巻き込んでしまうので。
それぞれの事情があるので、どうしたらいいとも言えないのですが、お互いに、悔いのないように向き合いたいですね(*^_^*)