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名にちなむ花よ~父の墓参、母の覚悟

*****七歳の春母を亡い、その葬送の日(略)父は云ったではないか。「しゃんとして歩けよ」と。今ここに父を送る野道は細く、人には愛がある。私は湧きかえる感情を畳んで頸を立てて歩き、喪服はさやさやと鳴った。つゆ草が一トむら。名にちなむ花よ。*****幸田文「父・こんなこと」より  文豪、幸田露伴を送ったときのことを書いた、露伴の娘、幸田文の文章である。今回の帰省は、実は父の墓参が一番の目的だった。もと...