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遅ればせながら家カプチーノ

我が家は、何につけても流行にとらわれない。言い換えれば、流行には常に後れている。 カプチーノがカフェメニューに根付いてどのくらいになるだろう。それが、急に我が家のマイブームになった。理由は簡単。つい最近、テレビでこれを作る裏ワザを見たからだ。テレビでやっていたのは、ペットボトルに温めたミルクと角砂糖を入れてシェイクするやり方。やってみたら、家で作るとおいしい!と大好評。ただ、ペットボトルでは洗...

さよならどくとるマンボウ

今朝、作家の北杜夫氏が亡くなったというニュースを聞いた。朝、家を出るところだった。気分は、ずーっと昔の、高校時代に逆戻り。 当時、孤狸庵こと遠藤周作VSどくとるマンボウこと北杜夫の掛け合いは、ユーモラスで楽しく、よく読んでいた。どくとるマンボウが「自分が入院したとき遠藤はメロンを持っていくと言ったのに、持ってきたのは栗だった。ケチなやつ」とけなすと、孤狸庵先生は「ぼくがフランス仕込みのすばらし...

放蕩息子を応援

我が家には、浪人中の放蕩息子がいる。一人。忠告も聞かず、天王山と言われる高校三年の夏休みを、秋の学校祭の準備に注ぎ込み、この事態と相成った。 この放蕩息子、先日の模試もパッとしなかった。「よくクサらないね~」と言ったら、ニッと笑って言った。「応援してもらってるから」。 入れる大学に妥協することもなく、「親がバカだからこの程度」という真実にも触れることなく、「浪人させてもらって感謝してます」...

妖怪人間ベラに叱られた記憶

私は、妖怪人間ベラに叱られたことのある、数少ない人間である。眼光鋭く、エラははり、口は大きく、その恐ろしさといったら。あの時の恐怖は、何十年も経った今でも、忘れられない。 妖怪人間「ベラ」とは、私の短大の名物司書の陰のあだ名だった。学生への厳しさには、まったくひるむものがあった。叱られた理由は、私が図書カードに書いた数字の8が、上の○の方が大きいという理由だった。 今、図書館の多くの司書は...

お金持ちになりたくて

「お金持ちになりたくて日本に来ました」。年は五十代半ばのその人は、そう言った。彼が来たのは、日本がバブルの絶頂期だったころ。彼の国では、給料が高卒で3万円、大卒で5万円くらいだったという。日本に行けば、30万から40万円。まさに、黄金の国、ジパング。 お金持ちを夢見て、彼は日本へやってきた。「命がけで働きました」。彼はそう言った。外国人の彼が就ける仕事は、「きつい、汚い、危険」の3K。休みは取...

金木犀の地図

花よりも先に、香りで開花の時期を知る。金木犀は、いつもそうだ。あの、米粒ほどのオレンジ色の花から漂っているとは、信じられない豪華な香り。もう金木犀の時期になったと、時を知らされる。 記憶に間違いがなければ、作家の野呂邦暢氏だったと思う。金木犀の地図が心の中にあると、何かのエッセーに書かれていた。どこの角を曲がれば香り、どこの家の前で香るという、香りの地図。 最寄駅のホームに立つと、毎年この...

神戸の街より

神戸の街へ、ン十年ぶりに足を踏み入れた。学生時代に旅行したときは、おしゃれな街だった。背伸びしなければ、手の届かないものがたくさんあった。大人になった今、等身大の街になっていた。 大きな震災は、胸が痛んだ。だが、新神戸、三宮、神戸。どこにも震災のあとは見当たらなかった。異人館あたりを訪ねてみた。ここも、変わらず素敵なまま。    <北野天満神社より見た神戸の街>観光案内所の方に聞くと、異人館よ...